和牛肥育農家 小林稔

2019年10月。飯舘村から震災後初、実に8年7ヶ月ぶりとなる和牛が出荷されました。出荷したのは小林稔さん。村で唯一の和牛肥育農家です。
牛農家には子牛を産ませ10ヶ月程度で販売する繁殖農家と、購入した子牛を20ヶ月ほど育て肉牛として出荷する肥育農家があります。
飯舘村には和牛繁殖を再開した農家が数軒ありますが、2019年当時、肥育農家はまだ小林さんだけでした。
原発事故による全村避難で宮城県に避難した小林さんは、蔵王町で和牛肥育を続けていました。そして、飯舘村の避難指示が解除された2017年に帰村。畜産業再開に向けて準備を進めていましたが、病に倒れるなど苦難の末にやっと震災後の村で初めての肥育牛出荷にこぎつけました。小林さんは今後、息子さんとともに繁殖と肥育を一貫して行なうことを計画。和牛肥育をはじめ農業の分野で後に続く人が増えることを望んでいます。

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