飯舘牛復活へVol.3 避難先で牛飼いを続ける仲間たち

原発事故によって全村避難を余儀なくされた飯舘村では、村の主要産業であった畜産を廃業する農家が相次ぎました。家族が避難するだけでも大変だった当時、牛の避難先まで確保するのは容易ではなく、止む終えない選択でした。それでも、一部の農家は空き牛舎を探し、避難先でも畜産を継続しました。それは、風評被害との戦いであり、受け入れてくれた地域への感謝を込めた事業だったと言えます。
避難先での事業が根を下ろし、生活の基盤が出来上がった今、飯舘村に戻るという選択は難しいものがあります。飯舘村に戻らなければ、飯舘牛の復活には寄与できません。しかし、飯舘牛の血統を引き継ぎ、避難先で新たなブランド牛を立ち上げた農家もあります。ブランド名こそ違え、紛れもなく飯舘牛の系譜として命をつないでいるのです。
それぞれの立場で、飯舘村を思いながら奮闘する彼らは、村で復興に、そして飯舘牛復活に取り組む者たちと等しく挑戦者であり、仲間です。そんな彼らの日常と少しばかりの思いを伝えたいと思います。

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