再エネを通して見えた新しい福島の地域社会

福島県飯舘村の太陽光発電事業会社「飯舘電力」専務取締役の千葉訓道さんに再生可能エネルギーへの取り組みを通して見えてきた新しい福島の地域社会を聞いた。
千葉専務は東日本大震災後、大手外資系企業を退職し、福島市の土湯温泉で地熱発電、小水力発電に取り組んで、飯舘電力の立ち上げに参加した。
千葉専務は、ドイツで発展してきた地域インフラ事業会社「シュタットベルケ」に造詣が深く、この仕組みに独自の視点を交え新しい地域インフラを語ってくれた。
シュタットベルケは19世紀後半、水道、ガス供給、電力事業、交通など市民個人のレベルでは整備できない公共インフラの整備運営を行う公的事業体(公社)として発展した。
現在、シュタットベルケはドイツ国内で電力の送電配電、ガス配管など地域密着型のサービスを展開し、コスト競争を生き抜き市民生活を支えている。
千葉専務は、再エネ先進国のドイツの事例を交え「地域で生まれたオカネを地域で回す。地域で生まれたエネルギーは地域で消費するメカニズムを飯舘電力などで実証すべく取り組んでいる」と自分たちの取り組みを説明した。
東日本大震災に続く原発事故の教訓は「地域資源の活用」「地域雇用の創出」を促す絶好機会だ――。千葉専務が静かに語る挑戦はポジティブシンキングな未来予想図なのだろう。

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